雑記や創作状況など。
【挿絵掲載】「金色の螺旋」第8章「淡い異香」に挿絵がつきました

 

 

▼紅燐死す!?&青竜との邂逅シーンを描いてもらいました!

 

 

長いですが該当シーンの抜粋おば。

 

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 

 久し振りに腕に抱く紅燐からは、微かだが桂花の香りがした。魁斗の知らぬところで彼女が纏った、異香いきょうであった。
 黒神の気は忽然と消え失せ、紅燐の気も完全に無くなった。其れは彼女が『死んだ』ということを意味していたが、魁斗には如何どうにも信じられない。『命を奪われた』というのは明らかであったが、俄かには受け入れられるはずが無い。紅燐は魁斗にとって、今でも掛け替えのない女なのだ。
 小刻みに震える両手で人形のような紅燐を起こし、胸元に耳を近付け心音を確認しようとする。其の時、魁斗の背を戦慄が駆け抜けた。
 ぞっと総毛立つ感覚が全身を巡ってゆく。四肢が硬直し、振り返りたくても振り返れない。
――誰だ……誰の気だ?

 涙で霞んだ両目を袖で擦り、地面に投げていた刀を握る。正体不明の『力』を感じた方向へ何とか向き直ると、見覚えの有る黒衣の大男が歩んで来ていた。
「おまえ……まさか」
 先刻、紅燐が『其の姿』を取って現れた時とは、存在感がまるで違う。覆いで隠していない方の右目も、色彩と形は同じはずなのに、宿している眼光の質が異なる。人の形をしていながらも人ではない……しかし、確かに人であるという、度し難い、実に解し難い男。
「おまえが……青竜?」

 

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 

紅燐が魁斗の腕の中で死ぬことを望み、仮死状態となり、魁斗が絶望していると青竜が現れ…という場面。

 

 久し振りに腕に抱く紅燐からは、微かだが桂花の香りがした。魁斗の知らぬところで彼女が纏った、異香であった。

 

この文が我ながら気に入っており、この付近の挿絵を描いてもらいたかったのです。

目を閉じた紅燐のうつくしいこと…(*ノωノ)

 

そして青竜のビジュアルってこんな感じだったんだー(●´ω`●)と。

メインキャラの多くは、私が描いたデザインをもとに挿絵を描いてもらっているのですが、

青竜は私の画力不足のため、こんな感じで!とお願いした記憶があります(*ノωノ)。

見せてもらった時自分の想像してたビジュアルと一致してたのでびっくらこきました(*ノωノ)

 

みなさまご存知の通り、紅燐は死んでおらず、黒神にいいように使われた挙げ句廃人になってしまい、

珠帝の遺言によって燈雅に保護されました。

その続きをどこかで書きたいな〜とは思っているのですが、いつになるやら。

彼女や珠帝、青竜との絆を描いた外伝的なものにも挑戦してみたいですね。

 

 

掲載箇所は下記のとおりです。

*小説家になろう「金色の螺旋」第八章7話

 

 

*pixiv「豊代さや氏作品一覧」

| 創作(聖安シリーズ)について | comments(0) |
「金色の螺旋」新作動画を作りました!

以前作曲していただいたイメージ曲を使わせてもらい、新宣伝動画を作成しました。

 

 

個人的に気に入っている台詞を詰め込んであります。

どれがだれの台詞か、すべてわかってくださった方がいらっしゃいましたら、頭を床にこすりつけてお礼申し上げます。

 

いよいよ文庫化作業も大詰めです〜

特設サイトも作っていますので、ご興味のある方はぜひ。

| 創作(聖安シリーズ)について | comments(0) |
【挿絵掲載】「金色の螺旋」第10章「白き虎」に挿絵がつきました

 

▼蘢が蘭麗を救い出す再会シーンを描いてもらいました!

 

 

長いですが該当シーンの抜粋おば。

 

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 

 感極まって言葉を失くし、非礼にも姫の尊顔に見入ってしまいそうに為るが、我に返り粛然と告げる。
「母君、恵帝陛下の勅命により、貴女をお迎えに参りました」
 言いながら、血で汚れた自身の身形みなりが酷いことに気付いて呆れてしまう。初めて姫にまみえた際、己のみすぼらしさを恥じ悔しくてたまらず、身を立て名をげると誓ったものだったが、結局格好だけで言えばあの時とさして変わらぬではないか――と。
 右手を胸に当て、もう一度深く頭を下げる。痛みと疲労で身体が震えるのを抑え付けて少しも動かず泰然とした蘢は、武の者としての美しさに輝いていた。
 命をして己を救いに来てくれた立派な青年に、蘭麗は純粋なる敬意を表して右手を差し伸べる。
「大儀でした。蒼稀上校」
 自身に向けられた姫からの慈愛と褒賞に、蘢は数瞬戸惑い反応に迷う。されど其の当惑を微塵にも見せず、蘭麗の小さな手を取り恭しげに口付けた。

「有り難き幸せにございます」
 此の御手に、畏れ多くも今暫く触れていたい――そんな誘惑に駆られそうに為るも、我に返った蘢は姫の手を静かに離す。戦闘にって血やほこりまみれた自分の手が、彼女を汚すのを恐れたのだ。

 

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 

私が中学生くらいの頃からずーーーーーっと書きたかった場面です。

書き終えたとき感無量でした。

 

とにかく蘢くんをかっこよく書くことに全身全霊で取り組みました。

彼も幼いころから何度もなんどもこの瞬間を夢見て、蘭麗の前に立ったらどんな振る舞いをするか、シミュレーションをしてたことでしょう。

 

第四章で子供の頃の蘢と蘭麗が出会う挿絵と、対になるような絵を描いてもらいました。

思い入れあるシーンの挿絵。初めて見たとき目頭が熱くなりましたよ。

蘭麗の着物の柄、手書きなんですぜ…(*ノωノ)!!

 

 

掲載箇所は下記のとおりです。

*小説家になろう「金色の螺旋」第十章18話

 

 

*pixiv「豊代さや氏作品一覧」

| 創作(聖安シリーズ)について | comments(0) |
【挿絵掲載】「金色の螺旋」第九章「繋がれた絆」に挿絵がつきました

 

 

▼麗蘭が魁斗と一緒に金竜と戦うシーンを描いてもらいました!

 

 

長いですが該当シーンの抜粋おば。

 

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 

「麗蘭!」
 恐ろしい竜の声を掻き消して、直ぐ傍で魁斗の声が聞こえた。
「奴の声に耳を貸すな。おまえの心をくじき、力を削ごうとしているんだ。俺の声を聞いていろ」
「か……魁斗」
 魁斗は術を行っている麗蘭の直ぐ後ろに膝立ちし、傷付いた彼女の手を両手で包むようにして、自分も天陽を握った。
「……良く聞け。おまえは此のまま術を続けて、奴を抑えていてくれ。俺は其の隙に、奴を封じる」
「な……」
 彼の声には迷いが無かった。麗蘭が反対する前に、強い語気で言い放つ。
「あの光鎖こうさが壊れてしまえば、奴の動きを止めることは難しく為る。其の前に俺が封じる」
 術が成功しなければ、麗蘭は金竜を斬る積もりでいた。しかし、予想外に力を消耗させられてしまった今、実際に戦えるかどうかは分からない。術を破られた途端、倒れて動けなく為るかもしれない。其れでも、魁斗の提案を呑むわけにはいかなかった。
「駄目だ……魁斗。おまえが代償を払う……必要など無い」
 麗蘭は息を切らして苦しげに目を伏せながら、魁斗を止めようとする。彼女を落ち着かせるため、彼は何ともなさそうな顔をして、笑みさえ浮かべてみせる。
「心配するな。俺が何かを失うとしても一時的なことだ。いずれおまえが開光して、金竜を本当に倒すまで辛抱すれば良い。其れだけの話だ」
 魁斗がそう言った時、麗蘭は気付いた。自身を捨てるなどという辛く悲しい決心を、彼が容易く口にしたことを。
――何故、そう平気な顔で言える?
 考えても、麗蘭には分からなかった。分かりようもなかった。彼女は、魁斗という青年のことを未だ何も解せていないのだと、またも思い知らされた。
――おまえは私の心に触れ、私を知ろうとしてくれた。だが、私は……此のままおまえを行かせれば……
 右手で剣を握って封術を持続させたまま、麗蘭は魁斗の腕を左手で捕まえた。彼の双眸を真っ直ぐに見て、熱を帯びた手できつく掴んでいた。
「行かせぬ。絶対に行かせぬぞ」

 

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 

金色の螺旋の山場の一つです。

とても気に入ってます。麗蘭は魁斗に支えられて恐怖に打ち勝とうとしますが、

同時に魁斗のことを何も知らないと気づき、衝撃を受けます。

ひと山乗り越え、魁斗と想いを通じ合わせた後、

神剣を受け継ぎ真の神巫女になる覚悟をする、という流れです。

 

魁斗が簡単に自分を犠牲にすると申し出た理由は、続編「偽王の骸」への伏線です。

大事な人を手に掛けた罪悪感が根本にある彼は、無意識に、半ば投げやりになっているのです。

 

金竜と戦う場面、執筆当時とても苦労して書いた記憶があります…

非常に達成感のある部分でした。

 

こちらの挿絵、麗蘭の顔もかわいくて好きなのですが、

魁斗くんがイケメン過ぎて初めて見たとき仰け反りました…(*ノωノ)

 

 

掲載箇所は下記のとおりです。

*小説家になろう「金色の螺旋」第九章14話

 

 

*pixiv「豊代さや氏作品一覧」

 

| 創作(聖安シリーズ)について | comments(0) |
【挿絵掲載】「金色の螺旋」第10章「守るべきもの」に挿絵がつきました

 

 

▼麗蘭が初めて珠帝(珠玉様)と対峙するシーンを描いてもらいました!

 

 

せっかくなので該当シーンの抜粋おば。

 

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 

「遠路、御苦労であった」
 の女が声を発した瞬間、麗蘭は感覚的に、探し求めていた妹ではないこと、其れでいて並々ならぬ因縁の有る人物であることを察した。
「貴女は……」
 思いも寄らぬ出会いを前に戸惑い問うてみたものの、其の時既に、麗蘭は確信めいたものを持っていた。
「茗の国主、せき珠玉」

気負い無く名乗った女は、振り返って麗蘭と正対する。
「待ちわびたぞ、神巫女」
 激しい意志と高貴さに裏打ちされた、畏怖の念を起こさせる声が響く。常人らしからぬ存在感は、彼女こそが人界中に名を知られる紅蓮の女傑であることを物語っていた。
――此の女が、珠玉。

 

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 

なろう版だと2話にわたる「守るべきもの」ですが、本当のほんとうに、作中トップレベルで気に入っている話です。

「若き巫女よ……王の座を継ぐ者よ。守りたいものが有るのなら、何かを差し出さねばならぬ。其れは人も王も同じこと――此の珠玉も、そなたの母もな」

というセリフが全編通しての珠玉様の決意を表していて、年若い麗蘭との格の違いを見せつけています。

 

このイラストの美しい見返り姿は、王たる者の重責を背負った唯一無二の存在である彼女をばっちり表現してくれていますな。

女帝にふさわしい装飾具も素晴らしいこと(/ω\)

いつもながらありがたやありがたやです(*ノωノ)

 

 

掲載箇所は下記のとおりです。

*小説家になろう「金色の螺旋」第十章13話

 

 

*pixiv「豊代さや氏作品一覧」

 

 

 

 

| 創作(聖安シリーズ)について | comments(0) |
近況報告&新作チラ見せ

更新できてないので参上しました(>_<)

いつも見に来てくださる方、ありがとうございます。

 

■「金色の螺旋」同人誌制作中

5/6文フリ出店を目指し、必死に推敲してます。印刷会社もほぼ決めて、あとは作るのみ。

告知サイトも作りました。→こちら

動画は古いのを埋め込んでますが、新作動画も準備中です。近々差し替えます。

なお、印刷数はごく少数の予定です。

どうしてもほしい!という菩薩の様な方がいらっしゃいましたら、ツイッターやweb拍手からご相談ください。

再版予定は今のところなしです。

 

■新作チラ見せ

前世編の一話(序章ではなく)の初稿を一部掲載します。

推敲前の下書きです。

現在9話執筆中。27,000程度。連載はまだまだ先です。

 

 

********************************

 

 

 氷雪舞い降りて、銀の帯翻り、翻し。
 剣花散り消え、忽ちにして閃き走る。

 

  
 姫御前(ひめごぜ)と戦巫女が、剣を取り舞っていた。打っては跳ね返し、引き寄せては押し合う。其の清々しい様、見守る者を容易く魅了し、流るる風を止める。
 瑞々しき黒髪を結い上げ、真白い袴を穿いた姫宮は、氷花(ひょうか)。王族軍人として王師の少将を務める、音に聞こえた祥岐(しょうき)国の麗しの剣姫。
 焦がれ香の髪を高く纏め、常磐緑の袴を付けた巫女は、紗柄(さえ)。此の時代に降されし光の巫女、世にも美しき光龍の化身。
 仕合ではなく、稽古の類い。力比べではなく戯れの類い。千の妖異を斬り裂いて来たと云われる紗柄は、姫にとって臣下であり武の師であり、友でもある。
 此処は、氷姫(きよひめ)の小さな修練場。王宮・碧佳(へきか)宮の内部に、祥岐王が娘のために作らせた場所で、天井や床、柱は磨いた白石で拵えられている。
 踊る彼女らに見惚れるのは、親王の雪(ゆき)。祥岐王の三番目の王子であり、氷姫の弟にあたる。珍しい純白の髪に透ける白肌を持ち、勇ましい姉らとは対照的なか弱さを漂わせていた。
 何方からともなく舞うのを止め、互いに剣を下ろす。紗柄が石床に跪き頭を垂れると、姫御前は清爽なる笑みを零した。
「わたしは息一つ切れていない。手加減などしてくれるな、紗柄」
「剣の姫に、左様な無礼はいたしませぬ」
 実のところ、紗柄が主相手に手心を加えていたか否かは、剣術はからきしの雪には判らない。当の氷姫は諦め顔と為り、巫女に立ち上がるよう目配せした。
「偶には雪の相手もしてやっておくれ。紗柄が相手なら身が入ろう」
 雪は幾度も頷いた。主人に言われれば、紗柄も従わざるを得ないと思ったのだ。ところが紗柄は、彼を一瞥して難無く言ってのけた。
「王子の玉肌に傷でも付けてしまっては、王宮中の女に恨まれてしまいます」
「またそんなこと言って。面倒なだけなんでしょう」
 悔しげな雪の抗議など、紗柄は決して聞き入れない。人並みの護身術を身に付けるだけでも、彼はもはや、紗柄に縋るしか無いというのに。
 其処らの臣下に師事するには、雪は歳を重ね過ぎた。成人した十八の男子が、剣に触れたことすら無いなどと、王子でなくとも恥にしか為らない。
 情けないところまで来てしまったのも、元を辿れば生来の病弱さゆえに武術を習う機会を逸してしまった所為。紗柄が期待された役割をのらりくらりとかわし続けた所為である。
「そう言うな。第三王子が剣も振れぬとあれば、何かと体面が悪い。身を守ることも出来ぬではないか」
 姫御前に窘められようと、紗柄にとっては譲れぬ一事らしい。
「雪王子の御身は、私がお守りすれば良いことかと。私が怠慢に為らねば、ご自身で剣を取る機会など有りますまい」
 七年前、紗柄に親王を守る使命を渡したのは、他ならぬ氷姫である。こう返されてはぐうの音も出ない。
 姫と雪が妖に襲われ、妖気を追って来た紗柄に救われた。其の際命令というより乞うて雪の側に置いた経緯も有った。
 王女、氷姫とて人の子。天帝を尊崇する彼女には、天より降りた光龍を、無理やり従わせる気など起きなかった――たとえ紗柄本人が、己が巫女だと認めたがらずとも。
「時に、氷姫。聖安に妖が出ると聞き、討ちに参りたく暇をいただきたいのですが」
 姉の助け舟も虚しく、何時も通りさっさと話を摺り替えられてしまい、雪は落胆した。
「構わぬが、直ぐにか」
 姫にやや渋って訊き返され、紗柄が頷いた。
「何か、気掛かりがお有りなのですか」
「御史府に調べさせている。思い過ごしかもしれぬゆえ、改めて話そう」
 王族直下の監察方、御史府が出て来たがために、紗柄にも思い当たる節は有った。されど宮廷の内情には必要以上に立ち入らぬようにしているので、確信は無い。
 要らぬ心配を掛けさせたくないのか、氷姫は結局首を縦に振った。
「聖安の民が苦しんでいよう。早く行ってやりなさい」
 稀有なる徳心を授かりし彼の姫は、偉大なる天の恵みは人界凡てに注がれるべきと考えていた。光龍が祥岐に留まってくれているのを、身に余る幸運だと感謝していた。左様な姫宮だからこそ、紗柄も仕えるに値すると見定めたのだ。

| 創作(聖安シリーズ)について | comments(0) |
【挿絵掲載】「金色の螺旋」第2章「船上の対決」に挿絵がつきました

 

▼麗蘭が初めて緑鷹(玄武)と対峙するシーンを描いてもらいました!

随加の近海で、麗蘭たちの茗入りの妨げとなっている海賊たちと戦う場面。船上で海賊の首領・緑鷹とあいまみえるシーンです。

 

せっかくなので該当シーンの抜粋おば。

 

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 其のまま少し経つと、麗蘭の方目掛けて一本の矢が勢い良く飛んで来た。
 顔面を狙い真っ直ぐに向かい来る矢を、横に動いて避ける。射手は誰かと放たれた方向を見下ろすと、鋭い目で此方を見詰める、一人の男が立っていた。
 

――何だ? あれは。
 玄武は鉄弓を手に、櫓に居る者を仰いで凝視した。背から陽を浴びて立つ少女のだいだい色の髪が、きらきらと光って美しい。
――妙な気を放っているから来てみれば……あれは本当に、只の神人か?
 かつて戦場で、何人もの強い神人と会い見えてきた彼だったが、少女の纏うもの程大きく真っ白な気は見たことが無い。
 太陽が眩しくて、此の位置からでは顔が良く見えない。だが薄らとは分かる――あれが相当な美少女であると。

 

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 

たぶん作者だけだと思うんですが(笑)このシーン相当気に入っています。

逆光で緑鷹様には麗蘭の顔がよく見えてないにもかかわらず、「美少女だ」ということだけはしっかりわかってるという。

 

おそらく、読者の方はだれも気づいていないと思うのですが、

緑鷹の外見ってここにくるまで余り描き込んでいないんですね。ここに来て初めて少し細かく描いている。

私にとってはこの場面こそが、真の緑鷹様登場場面なんです。

 

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 背は六尺に近くがっしりとして、如何にも武人らしい体格の男。赤墨色の髪が風になびくと、左側の頬に大きな傷跡が見え隠れした。鋭利な双眸はまるで、ぎょし難い猛獣のよう。
 十年以上前の先の戦から指揮官として勇名を轟かせていると言うが、其の割には未だ若い。彼も蘢と同様少年の頃から天賦てんぷの才を開花させ、珠帝の夫である先帝の時代より重く用いられた逸材だった。

 

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 

聖安禁軍の軍服を着ている麗蘭も気に入ってます(>_<)大抵和服なので。

わーいわーい!!

 

 

掲載箇所は下記のとおりです。

*小説家になろう「金色の螺旋」第二章8話

 

 

*pixiv「豊代さや氏作品一覧」

| 創作(聖安シリーズ)について | comments(0) |
【挿絵掲載】「金色の螺旋」第1章「帝都紫瑤」に挿絵がつきました

 

▼麗蘭が初めて都にやってきた場面の挿絵を描いてもらいました!!

師匠である風友に「都へ行け」と言われた麗蘭が、初めて都に足を踏み入れる場面です。

ここの文章はかなり前に書いたのですが、個人的にも結構感慨深いシーン。

紫禁城の小さい版をイメージして書いた記憶があります。

麗蘭の出で立ちも、美少女には似つかわしくない少年っぽい服装をちゃんと描いてくれています(//▽//)

 

掲載箇所は下記のとおりです。

*小説家になろう「金色の螺旋」第一章4話

 

 

せっかくなので該当シーンの抜粋おば。

 

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 

 城門から殺風景な一本道を進み、丘の上で馬を止めた。馬の背を撫でながら眼下を見やると、彼女が初めて目にする都の姿が在った。黒く瓦光りする建物がそびえ立ち、其の向こうに一際高く大きく、立派な建物が在る。
「あれが燈凰宮ひおうきゅうなのか?」
 書で読み、話に聞く皇宮は、黒い瓦に鮮やかな朱塗りの荘厳な建物であるという。此の距離からだと朱塗りかどうかは分からないが、屹度きっとそうなのだろう。
――彼処あそこに恵帝陛下が居らっしゃる。私の運命が、待っている。

 

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 

▼文章は追々直そうと思ってますが、というかもはや挿絵だけで文章いらないんじゃないかと←

挿絵ありがたや〜!ありがたや(//▽//)

来年5/6の文学フリマ東京での出店を目指して、まずは上巻完成がんばります(>_<)

 

 

*pixiv「豊代さや氏作品一覧」

 

 

| 創作(聖安シリーズ)について | comments(0) |
執筆状況&次回作チラ見せ

なろうの活動報告にも載せた内容です。


金色の螺旋の同人誌化計画を進めつつ、次回連載予定の前世編を書いています。

私にしては珍しく、8割方プロットが出来ていて、後は書くだけ。麗蘭の前世である紗柄(さえ)の物語です。

 

金色の螺旋の読者様は、憶えておられる方もいらっしゃるかと思いますが、紗柄は麗蘭が神剣を継承する過程で出てきた先代神巫女です。麗蘭とは異なり、ダークヒロイン(?)という感じ。麗蘭の数倍強いですが性格がアレです。ひねくれです。
その紗柄と、瑠璃の前世である霞乃江が戦うお話になってます。

 

紗柄のお話を作ったのはかれこれ15年くらい前。当時から性格の荒っぽい、(男の助けを全く必要としない)強い女の子という設定でした。彼女が仕えているヘタレ王子の雪も昔からいたキャラですが、細かい話は考えていませんでした。決めていたのは紗柄と雪がツンデレヘタレのカップルで、霞乃江が鬼畜ということくらい。

 

今回の連載にあたり、プロットを書いてみたところ、偽王以上の暗い話になった気がします…登場人物がほとんど死ぬ……エログロR15……救い無い……(。・ω・。)

 

連載開始予定は全く未定(長くて1年後くらい?)ですが、短い話になると思います(というか、短くまとめたい)。
初稿から抜粋を少しだけ置いていこうと思います。お付き合いいただける方は、気長にお待ちくださいまし。

 

++++++++++++++++++++++++++

 

 天の僕(しもべ)でありながら、天命を拒んだ異端の乙女。
 光焔(こうえん)の化身――紗柄。
 翳すは聖剣、振るうは凶剣。妖しの獣を剿滅(そうめつ)す。
 踏み締め進むは死屍累々、勇んで浴びるは血と毒の霧。
 仙姿玉質(せんしぎょくしつ)、八面玲瓏(はちめんれいろう)。然(しか)れど異名は戦巫女。
 罪業負いし彼(か)の女の、行くべき道は。
  (前世編(タイトル未定)2話より)

 

↓↓↓↓↓↓↓以下はセリフ抜粋↓↓↓↓↓↓

 

「わたしは息一つ切れていない。手加減などしてくれるな、紗柄」
「剣の姫に、左様な無礼はいたしませぬ」

 

「私は生まれついての討伐士だ。呼吸するのと同じに妖どもを殺す。其れが生業だ」

「君はそうやって、自分の気持ちに折り合いを付けているんだね」
「分かったような口を利くな。雪のくせに」

 

「宿を捨てたおまえとは異なり、身を奉じる者も居る。今生を終えるまでに、未だ見ぬ主と会うのだと……凡て投じる者も居る」

 

「そなたを穢すには如何(どう)すれば良いか、長らく考えていた。髪一本に至るまで、残さず妖に喰わせるか。陵辱させ、其の純潔を奪いながら縊(くび)り殺すか」

 

「氷玉の花姫、死する際もお美しや――憎らしい程に」

 

「血に汚れた私には、光龍などと名乗る気も資格も無い。現に主だという天君も、私を見捨てて声すら掛けてくれぬではないか」

 

「邪龍さまは、私に凡てを教えてくれた。私が何者であり、求めるべきは何なのか。此の濁世で生きる術も、戦う術も。そして、女子の悦びも」

| 創作(聖安シリーズ)について | comments(0) |
【挿絵掲載】「金色の螺旋」第6章「妖魅の王」に挿絵がつきました

 

▼妖王の登場シーンの挿絵を描いてもらいました!!

このシーン、金色の耽美シーンの中でも最も力を入れて書いた場面の一つでして、文章としても比較的気に入っている箇所です。

妖王が洞窟の中で美しい妖魔たちを侍らせながら、水鏡で麗蘭たちを見ている…という場面です。

美女さんたちはもちろん、足元の女豹が美しくてたまらんです。この毛皮感のリアルさよ…!!

妖王は金色の数多くの美形キャラの中でもフェロモン派というイメージが強いのですが、みごとなイケメンに描いてくれています(*ノωノ)

 

掲載箇所は下記のとおりです。

*小説家になろう「金色の螺旋」第六章1話

*自サイト「金色の螺旋」第六章1話

 

せっかくなので該当シーンの抜粋おば。

 

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 

 くらく深い岩屋の奥、妖魅ようみの王がしている。彼の周りに侍るのは、美々しい獣や美女の姿をとる妖美の化身たち。
 王に依って選ばれたのか、美しい者が王のもとに集ったのかは判然としない。はっきりしているのは、居並ぶ闇の麗姿の中でも群を抜いて艶美であるのが、の王だということ。
 冷たく底光りするりょく岩の王座に腰掛け、足元に伏す女豹めひょうの白い毛並みを撫でながら、王は閉じていた瞳を気怠げに開けた。
「映せ」
 只一言、重く低い声を響かせる。他の者と同じく平伏していた銀髪の女が立ち上がり、王の前に在る円い水盆へと歩み出た。澄んだ水を湛えた盆を挟み、主と向かい合った彼女は、色めかしい視線を彼に送ると静かに両腕を上げた。
 腕の動きに合わせて湧き出でた水は、見えない力に引き上げられて高く昇り、やがて左右に広がってゆく。麗しき王と其の臣下たちが注視する中、透明な水鏡が現れ、王が望む光景を映し出した。

 

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 

▼これを励みに、また同人誌の推敲作業と続編作業を粛々と進めていきたいと思います(/ω\)

最近はモチベーションが上がることが続いて大変うれしいですな。

 

 

*pixiv「豊代さや氏作品一覧」

今回の挿絵もここに掲載してもらっています。

| 創作(聖安シリーズ)について | comments(0) |