お知らせ・「偽王の骸」近日中に連載再開します!

2017.05.07 Sunday

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    なろうの活動報告再掲です。

     

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    ご無沙汰しております。

    標題の通り、近日中に連載を再開いたします。
    とはいえ、書き溜めは2話分のみ。2話更新したらまた書き溜めるつもりです。
    4月中旬に受けた試験の勉強期間中から少しずつ書き進めていたものでして、出来上がったらすぐに更新したくなってですね。
    推敲すんだら早めに投稿いたします。
    次回の試験が9月にありますので、可能であれば7月までには完結までもって行きたいです。

     

    さて、お知らせついでに近況報告ですが。
    いろいろ思うところあって、来月から実家を出ることに決めました。
    家が全然決まっていなかったり片付けが進んでいなかったりで、本当に出られるか不安がありますけども。
    生活を早く落ち着かせて、腰を据えて執筆できる環境を作りたいです。

    【ドラマ】「麗 レイ〜花萌ゆる8人の皇子たち」を見ました

    2017.05.07 Sunday

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      「麗 レイ〜花萌ゆる8人の皇子たち」(2016)全20話

      (歩歩驚心)

      ★★★★★

      出演: イ・ジュンギ、 IU、 カン・ハヌル、ホン・ジョンヒョン、 ナム・ジュヒョク

       

       

      夢中になりました。

      最終話号泣。

      上に貼った動画の中程、主人公がイ・ジュンギの顔の傷に化粧を施すシーンが、最高に美しいです。

       

      PR動画などに「ラブコメ」と書かれているのですが、全くラブコメではないです。

      KNTVの番組紹介で『「麗<レイ>〜花萌ゆる8人の皇子たち〜」は、高麗の実在の歴史を背景に、燦爛と光り輝き、凄絶に壊れていった若者たちの成長ストーリーである』とあります。まさにそんな感じです…

      5話くらいまでは「脚本が…」「話ぶっ飛びすぎ…」「なんだかなあ」と思いつつ、イ・ジュンギが過去出演した作品の中で最も美しかった(気がする)ので見続けてました。そしたら5話以降毎回面白くて…(>_<)

      主人公のIUがかわいくて、中盤からの悲しいことがありすぎて全部悟ってしまったかのような寂しい顔が良かったです。超美人ではないですし、演技力には賛否あるみたいですが…私はなかなか好きでした。

       

      現代に生きる主人公が、恋人と親友に裏切られて絶望していたところ、

      千年前の高麗へタイムスリップしてしまい、眉目秀麗な皇子たちに会います。

      それぞれ王位への野心を抱きながらも青春を謳歌している皇子たちは、主人公の天真爛漫さに惹かれていきます。

      皇子たちの一人、ソ(イ・ジュンギ)が歴史上有名な血の君主光宗となるのに気づいた主人公は、

      兄弟殺しで彼の手が血にまみれぬよう阻止しようと奮闘します。

      主人公は未来を知って過去へ現れ、ソはじめ多くの皇子を虜にし、

      陰を背負い弱々しかったソ(剣は達人ですけど)を王位へとつかせるきっかけを作りますが、

      歴史の渦の前にはただの無力な少女でしかなく、迫り来る悲劇を回避できずに翻弄されてゆくのです。

       

       

      以下、ネタバレ有りの絶賛感想です。

       

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      イ・ジュンギ演じるワン・ソ(光宗)が親の愛情に飢えたオオカミのような男に描かれていたので、

      皇帝になってゆく過程、主人公を得るため守るための言動、主人公と気持ちがすれ違っていく様子がすごく納得できました。

      初期の頃、主人公がワン・ウクと惹かれ合っていた頃は、それでも押しまくって果てに惚れさせたり、強引な一面も見られたのですが、途中身を引いて結局独占欲出しまくったり…そういう移ろい様が幼少期の壮絶な生い立ちゆえに納得できるというか。

      母親(自分を毛嫌いしている)のために寺に乗り込んで殺しまくったり、母親の死に際に異母弟を会わせなかったりしたシーンからは、病んでるレベルで嫉妬心が強いマザコン男だと思いました。最後主人公が離れていった際も、そういう怖い一面を見せるのかと思いきや、主人公が幸せに暮らしている(実は違うのですが)のを知って暮らしぶりの報告を受けるのをやめて諦めるという、ある種潔さも見せたりして、本当にまっすぐ主人公を愛していたのだなあと感じ入りました。

       

      あと印象的だったのはワン・ウク、ワン・ペガ、ワン・ジョン、ワン・ウンの四人です。

      ウクは初期の完璧皇子から主人公を愛したことでずるずるずると転落人生へ。

      ペガは本当にイケメン。ウヒ(百済王女)との悲恋は涙なしには見られない。

      ジョンは終盤で、主人公への作中一の純愛を見せてくれた。一番かわいそうなのこの人かもしれない。

      ウンは望まぬ結婚で娶った妻を、最後は愛して死んだ流れがたまらない。

      それからソに惹かれて皇后の座を得たヨナ王女の初志貫徹ぶり(息子を皇帝にする)の麗しさ。

       

      最初は登場人物の相関図とか、8人の皇子の違いがわからなくて困っていたのですが、

      適当な扱いになっていた人がおらず(尺の関係で仕方ない部分はありましたが)、

      人物描写が丁寧で面白いなあと思って見ていました。

      主人公とソがすれ違って愛憎したままで主人公が退場するという、サッドエンドというかバッドエンドですが、

      下手にハッピーエンドではなく良かったです。

      作中何度か繰り返されていた「人生は儚い」ですとか、移ろい易い人の心ですとか、愛ゆえに愛する人の幸せを壊してしまうむなしさですとか、

      そういう要素が好きな方には大変おすすめなドラマです。

       

      WOWOWで毎週見ていましたが、全巻レンタルし直そうかなあ。

      久々にハマる韓流に出会えました。

       

       

       

      利尻島&礼文島に行ってきました!

      2017.05.06 Saturday

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        礼文島、利尻島に行ってきました。

        何故か写真右下に日付が入ってしまい…

        時系列前後することがありますが、いつものように場所ごとに貼っていきます。

         

        ■稚内

        稚内まで飛行機で行き、そこからフェリーに乗船して礼文へ。翌日礼文から利尻へ航行し、最終日は利尻から稚内へ帰ってきました。

        最北端宗谷岬や防波堤を見ました。宗谷岬からは運が良ければ樺太が見えるそうですが、あいにくの天気で見えませんでした。

         

        ■礼文島

        花の浮島礼文島。

        花のシーズンは6月以降なので、まだまだ見られる種類は少なめ。

        クシュ湖を歩きつつ、道ばたのかわいいお花を楽しみました。

        本当に、春の訪れという感じ。

         

        澄海岬。スカイ岬という名前が素敵。

        風がめちゃくちゃ強かったです…気温はまあまああるので、風がなければ暖かかったのですが。

         

        江戸屋山道へ。歩くコースのはずが、強風で車移動に。

        夏の写真を見ると緑いっぱいお花いっぱいの場所らしいですが、まだまだ寒そう。

        スコトン岬にも到達。

         

        ■利尻島

        利尻山が綺麗に見えましたが、ずっと頂上付近に雲がかかっていました。

         

         

        オタトマリ沼。

        一瞬だけ雲がどいたところを狙ってパシャリ。雲の動きが意外と速い。

         

         

        仙法志御崎公園。

        山の裾と河岸線が一体化している珍しい風景。

        ため息が出ます。

         

        【お知らせ】三十二話以降の「偽王の骸」更新について

        2017.03.20 Monday

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          ※小説家になろうの「活動報告」に載せた内容とほぼ同じのお知らせです。

           

          小説家になろうで連載中の「偽王の骸」は、現在休載中です。

           

          4月末から執筆再開しますので、早くても5月以降の再開になります。
          書き溜め方式でやるか、都度更新にするかで再開時期は異なります。

          三十一話で事件は一応決着しておりまして、以降はまとめ、エピローグ的位置づけのお話になります。
          プロット、セリフ入れはほとんどできており、四十話くらいで終わる予定です。
          お付き合いいただいている方には申し訳ありませんが、気長に待ってもらえれば幸いです。

           

           

          下記に、予告的なものを載せておきます。


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          「ねえ、魁斗。ずっと訊きたかったことが有るの。ひょっとしたら気を悪くするかもしれないけど――荐兄は、苦しまずに逝けた?」

           

          「あの二人には既に他者を立ち入らせぬ何かが出来ていた。あのような男女が如何様な結末を迎えるのか、是非見てみたい」

           

          「自分のために身を捧げ、死んだ女が居るとしたら。其の女が取るに足らぬ女であっても、貴方さまのお心には残りますか」

           

          「開光した光龍には、おまえといえど直接手出しは出来ない。此のままずるずると記憶が漏れ始めたら、千五百年越しの涙ぐましい努力も台無しに為るぞ」
          「そうだね。あれは失策だった――認めよう」
           

          10/27開始「偽王の骸」投稿スケジュールとか

          2017.03.12 Sunday

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            「小説家になろう」にて、三十一話まで公開中。

            三十二話以降は休載ののち、5月以降に投稿します。

             

            ■更新済

            ―章「冥闇情炎」

            ◆峩眇Г陵羸」までのあらすじ

            B莪賚叩嶽狃の光耀」

            ぢ萋麩叩嶌討喀犬い啓圓燭繊

            ヂ荵囲叩嵳Ь陲稜屐

            β荵溶叩崘魘笋硫ι院

            第五話「歓待」

            第六話「異変」

            第七話「傀儡の罠」

            第八話「猜疑」

            第九話「邪術」

            第十話「会いたい人」

            第十一話「公主の責務」

            第十二話「報復」

            第十三話「共に、戦う」

            安莉住溶叩崔浪宍榲臓

            餌莉集渭叩崑された願い」

            佳莉熟始叩嵋眄の王母」

            蛎莉充系叩崙罎亮言」

            澗莉夙話「最後の語らい」

            ㉑第十九話「***」(「死霊の抱擁」)

            ㉒第二十話「変貌」

            ㉓第二十一話「妄執」

            ㉔第二十二話「哀しき啓示」

            ㉕第二十三話「兄殺しの罪」

            ㉖第二十四話「純なる涙」

            ㉗第二十五話「黒い痕跡」

            ㉘第二十六話「重なる運命」

            ㉙第二十七話「目覚め」

            ㉚第二十八話「王座を奪いし者」

            ㉛第二十九話「二人の巫女」

            ㉜第三十話「呪縛」

            ㉝第三十一話「***」(「黄昏の王子」)

             

            【各話解説(ネタバレ有)】「偽王の骸」第三十一話

            2017.03.12 Sunday

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              ■第三十一話「***」(「黄昏の王子」)

              http://ncode.syosetu.com/n2388dp/33/

               

              一連の事件に関する最終話です。

               

              樹莉の執着に依って引き起こされた事件は、樹莉が執着を断ち切ることで終わらせられました。

              荐夕と魁斗の戦いの途中、荐夕が少しだけ昔のように戻る部分がありますが、あれは荐夕に残されたわずかな優しさが発現したのだと思っています。かつて自分の意思で樹莉を襲えなかった(→前述の通り、あれは黒神の仕業です)のからわかるように、彼は根本的に優しいので悪にはなりきれないというイメージを表現しています。

               

              樹莉が骸を燃やし、荐夕の魂があの世へ還ってゆくところでは、もとの良い兄に戻っています。結局荐夕を恐ろしい存在にしていたのは、樹莉の執心だったという流れです。

               

              なお、「魁斗が倒れたら麗蘭と戦う」という荐夕の言葉に魁斗が焦ったのは、荐夕の言うとおりです。

              単純に、魁斗が麗蘭を危険にさらしたくなかったのです。

              三年前に魁斗が荐夕を殺してしまった際は、荐夕の「樹莉や豹貴も殺す」という言葉に激昂したからでした。少年時代から冷静な魁斗は、キレることが滅多に無かったのですが、兄弟姉妹のことになると頭に血が上ったわけです。

              そんな魁斗の性質を知っている荐夕は、樹莉や豹貴(=家族)のこと以外でキレた魁斗を見て、成長したなあ…という感想を持ったのでしょう。

              そして、そうやって魁斗を試しながら煽った荐夕は……やはり本当は、魁斗に終わらせてほしかったのかもしれませんね。この辺は読者の皆様に解釈をお任せしたいと思っています。

              【各話解説(ネタバレ有)】「偽王の骸」第三十話

              2017.03.04 Saturday

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                ■第三十話「呪縛」

                http://ncode.syosetu.com/n2388dp/32/

                 

                ついにラスボスが出てきました。

                今回の事件のクライマックスに突入です。

                前後半、2パートに分かれています。

                 

                〜鞍…魁斗vs黒神

                ■豹貴に憑依した荐夕にのりうつる黒神

                もう、誰か誰だかわからなくなっていますが(笑)、単純に見れば、豹貴の身体を奪った黒神が魁斗と喋る場面です。

                三年前、そして今回の事件について、前話の瑠璃とあわせて黒神が真相を語っています。

                 

                黒神のせいで歪んでしまった荐夕が原因で起きたのは、これらの出来事です。

                黒神が荐夕を焚き付けてやらせたと言ってもいいでしょう。

                ・兄弟姉妹殺し

                ・魁斗と戦って死んだ

                ・狂乱した樹莉に語りかけて豹貴を呪わせ、浮那大妃を死に追いやらせた

                前話のラストのセリフ(「おまえが此の世で最も憎んでいる者――とでも言えば、分かってくれるか」)の前まで、魁斗と会話していたのは、この荐夕です。

                 

                一方でこの二つは黒神本人がやったことです。

                ・三年前のあの夜、荐夕の身体を借りて樹莉を襲い、自分の力を移した

                ・荐夕が豹貴の身体で蘇った時、今度は豹貴の身体を借りて何度か樹莉と共寝をした

                 

                つまるところ、黒神がとんでもなくゲスいというわけですね。

                前前話で魁斗が荐夕に「何で樹莉にそんなひどいことをするんだ」と問うた際、荐夕が「なんとなく」としか答えられなかったのは、自分の意思でやったことではなかったからなんですな。

                 

                ■黒神が与えたもの、奪ったもの

                前話で瑠璃がわかりやすく語っている通り、今回の黒神的戯れの図式はこうです。

                 

                ○荐夕に与えたもの:自分の出生を知りたがっていたので、真誠鏡を見せてあげた(この鏡の存在を教えたのも黒神の模様)→闍梛で狂って野垂れ死ぬところを助けてやった→自分の生きてきた世界を壊したいという願望を叶えさせるため、(動きやすいように)人格を変えた

                ○荐夕から奪ったもの:皆から尊敬される崇高な魂、そして命そのもの(=魁斗に粛清された)

                 

                ●樹莉に与えたもの:恋人としての荐夕と、願い(=荐夕を蘇らせる)を叶えるための力

                ●樹莉から奪ったもの:気高い王女の心と身体、荐夕からの愛情

                 

                なお作中詳しくは書いてませんが、樹莉は黒神の影響で相当ひどいことになり、本編で麗蘭に救われるまで、いろんな人を殺したり女の子として大事なものをいろいろ失っています。いつかムーンで書くかもしれませんが、エログロ満載になること間違いなしです。

                つまり、黒神はとんでもなくゲスいというわけですね。←これが言いたかった。

                 

                このあたりの経緯を黒神から直接聞いた魁斗は、もうマジで怒り狂っています。が、なんとか冷静さを保っています。偉い。

                 

                ■今後のネタバレめいたもの

                ここに書かないと絶対に気づかれないと思うので、こっそり書いておきますが、

                黒神が「魁斗(弟)と荐夕(兄)を戦わせた」「荐夕に大勢を殺させた」のは、理由があります。

                ヒントは昔、黒神自身も似た経験をしている(「天帝(兄聖龍)と戦った」「大量殺戮(「天宮の戮」)を行った」)という点です。魁斗にも、あえて同じような体験をさせているのです。理由は秘密です(>_<)

                 

                 

                後半…麗蘭と樹莉

                麗蘭のおかげで正気に戻った樹莉が、豹貴を助けるために反魂を解くべく、荐夕の骸を隠してある霊廟へとやってきました。

                術を解いて豹貴から荐夕を引き離すには、荐夕の骸を燃やせば良いだけなのですが、樹莉にとっては酷なこと。

                樹莉は荐夕の死が受け入れられず、枯骸(ミイラ)さえも生前の荐夕の姿に見えていたのです。実の母親と兄(豹貴)を生け贄にするという邪悪な方法で、蘇らせた荐夕を、今度は自分の手でもう一度殺さねばならないというのは、彼女にとって他人には解せぬ程の悲しみを伴うのです。

                 

                麗蘭は樹莉の痛みを感じながら、樹莉から荐夕への執着を取り払おうとします。黒神の力からは既に助けられましたが、根本であるこの執心を手放させられなければ、真に樹莉を救えたことにはなりません。

                 

                とても難しいことのように思えますが、以前(「金色の螺旋」の頃)から麗蘭の活躍を見ていた樹莉は、自分の中に眠っていた勇気や正義の心を思い出し、邪念を断ち切ろうとします。そして、今回の話のラスト(麗蘭を送り出す)へと繋がってゆくのです。

                【各話解説(ネタバレ有)】「偽王の骸」第二十九話

                2017.03.01 Wednesday

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                  ■第二十九話「二人の巫女」

                  http://ncode.syosetu.com/n2388dp/31/

                   

                  永遠のライバル、麗蘭と瑠璃が再会する場面です。

                  二人の再会については、本当は本編第三部(偽王の続編)で書くつもりでいたのですが、少し早めとなりました。

                  偽王の骸も終盤に差し掛かっている今回のお話は、続編の序章的位置付けとも言えるでしょう。

                   

                  ■再会
                  阿宋山で別れて以来の再会場面は、十年以上前に書いたものがありまして、今回もそれをベースにしています。

                  恋愛方面に目覚めたばかりの麗蘭は、女としての経験値が高い瑠璃に以前にも増して劣等感を抱いています。瑠璃が色んな男を誘惑しまくってるとか、そのへんの事情を知ってるわけではないのですが、場数を踏んでるであろうことは何となく感じ取っているんですね。
                  本文中にある通り、以前とは異なり、自分も開光して神巫女としての力量では追いついているので気圧されてはいません。が、武力以外での面で引け目を感じている部分はありそうです。

                  なお昔の設定では、麗蘭と魁斗の仲がもっと進んでから会わせる予定でしたので、瑠璃に対する麗蘭の心境が少し違います。そのもう一歩進んだ段階の心情は、次の機会に描写しようと思います。

                   

                   

                  ■麗蘭→瑠璃への望み
                  麗蘭は瑠璃と決別してからも、心のどこかではいつか分かり合えると思っています。あくまでも黒神のせいで、敵対しなければならないのだと。そこで罪悪感はないのかという質問をするのですが、瑠璃にこう答えられます。

                   

                  「邪であれ悪であれ、構わぬわ。あの方のお望みとあらば、善悪の別になど何の拘りも無い」

                   

                  ここのセリフで、それまでの瑠璃の態度(樹莉に起きた悲劇を微笑みながら語る)と相まって、麗蘭の希望が砕かれてしまいます。瑠璃はやはり、悪なのではないかと。

                  そしてこのセリフは、とても迷った一言でもありました。「私は(黒龍様のなさりようを)評価できる立場ではない」という主旨のセリフでも良かったのですが、黒神へ傾倒しているのがより表現できる方がいいと思い、採用したものを選びました。

                  この辺りについては、瑠璃が主役級となる続編で掘り下げていきたいと思っています。

                   

                   

                   

                  この二十九話は、瑠璃→麗蘭の他、瑠璃→樹莉についても色々要素を隠しているのですが、今は言わずにおきます。金色や荒国での瑠璃と黒神のやりとり(案外数話しかない)にもヒントがあります。過去に書かれてきたこと、およびこの先の展開をお読みいただきこの二十九話に戻ってきてもらえれば、何か見えるものがあるかもしれません。

                  【各話解説(ネタバレ有)】「偽王の骸」第二十六話

                  2017.02.05 Sunday

                  0

                    ■第二十六話「重なる運命」

                    http://ncode.syosetu.com/n2388dp/28/

                     

                    ウルトラハイパー重要回です。

                    今回が、偽王最大の山場です。「金色の螺旋」の最大の見せ場は麗蘭の開光でしたが、本作の見せ場は麗蘭と魁斗がくっつくところ、でした。

                    ここまで長かった…今日の記事では、前作を書いていた時からずーっと言えなかったことを書いていきますね(一部はもう口滑らせてるかもしれませんが)。

                     

                    ●魁斗の役柄について

                    魁斗は十五年以上前からいるキャラですが、もともと創った目的が「麗蘭の恋人にするため」でした。髪が金髪なのも、(当時の自分が)絵的に麗蘭と並ばせて合うと思ったからですし、イケメンなのも高貴な身分(王子で半分神様)なのも強いのも、麗蘭と釣り合いを取らせるためです。

                    「金色の螺旋」で「麗蘭が魁斗と蘢のどっちとくっつくのだろう」「蘢とくっつかないかな」…と思ってくださった方がいらしたそうですが、私としては魁斗とくっつく以外の選択肢がありませんでした。すみません(/_;)

                    なお、小中学生のころ書いていたバージョンですと、魁斗が麗蘭に一目ぼれして、猛アタックを繰り返した結果、相思相愛になるという流れでしたが、そこは自然と変わっていきました。「金色の螺旋」「偽王の骸」では、どっちかというと麗蘭の方が先に惚れてたように見えましたよね? 作者としては、魁斗も結構初期から麗蘭のことは気にしてましたが、表には出してなかったというイメージです(というより、執筆の視点がほとんど麗蘭視点でしたしね)。

                    「金色の螺旋」で、四神の朱雀(紅燐)と魁斗は昔恋人同士だったという設定で出てきましたが、あれは比較的後から考えた設定です。別に恋人同士でなくても良かったのですが、なろう連載版の金色の2〜3章を執筆していた時に、魁斗と紅燐は何らかの因縁がある…という関係にしたくて、元恋人同士が一番手っ取り早いと思いそうしたのです(紅燐ファンの方ごめんなさい)。将来的には麗蘭とくっつけないといけないので、魁斗と紅燐の過去描写は最低限にとどめ、魁斗の方にももう未練はないという書き方をしています。結果としては、紅燐のキャラに深みが出ましたし、魁斗が黒神を憎む材料となったので、良かったと思いますけれども。

                    ちなみにもっと言うと、紅燐と魁斗を引き離すために(珠帝や青竜以外の)誰かの恣意が働いていたのですが、そこは超ネタバレになるので後にとっておきます…

                    それから、蘭麗の今後については…ごにょごにょごによ。

                     

                     

                     

                     

                     

                    ●麗蘭と魁斗は「運命の」恋人なのか?

                    真誠鏡で映像を見た魁斗は、母・薺明神が自分を産んだ理由は「薺明神の主君である天帝(聖龍)のために、麗蘭と組んで黒神を倒すため」と解釈しています。

                    ゆえに麗蘭との恋により運命的なものを感じ、恋愛関係に入るのに背中を押された形になっています。

                    …が、果たして魁斗のこの解釈は正しかったのでしょうか?という部分に謎が残るわけです…

                    このあたり、次の27話の冒頭ナレーション(というか地の文)と、本作の一番最後でラスボスがヒントを語っていると思いますので、気にしていただければ幸いです。

                     

                     

                     

                     

                     

                    ●麗蘭と魁斗の恋愛関係について

                    麗蘭と魁斗の関係は、助け合い補い合い守り合う関係です。

                    「金色の螺旋」で圧倒的強さを見せた魁斗が、本作で弱弱しいのは、ここを強調するためです。あえて舞台を魁斗の故郷にし、彼の秘められた過去やら弱みやらを前面に打ち出しているのは、麗蘭が魁斗を助ける場面を増やしたかったからです。

                    つまり「偽王の骸」の舞台設定やらストーリーやらすべてが、この二人をくっつけるためのものだったということですね←

                    荐夕と戦わざるを得なくなったり、紅燐に裏切られたりして、麗蘭たちと会うまでは一人で行動していた魁斗が、麗蘭との心の触れ合いを経てようやく新たな恋愛関係に入る覚悟をしたのです。本作の前半で、みんなにだんだん打ち解けてきた様子を描いたのも、彼の心境変化を表すため。自分の弱いところを散々見ておきながら、それでも自分を好いてくれる麗蘭の愛情にもグッときたのかと。

                    麗蘭は守られるだけの女の子ではないですし、「共に戦う」ことこそが愛情の発露だと表現している通り、並び立つ関係を望んでいます。肩を並べ、同じ敵(黒神)に立ち向かっていける存在だからこそ、魁斗のことが好きになったのです。

                    魁斗の方が武力的には強いのですが、前作で金竜を封じるのは麗蘭でないとだめだったり、黒の気に侵された紅燐や樹莉を助けるのは麗蘭でないとだめだったり(あの場に麗蘭がいなかったため、紅燐はああいう状態になってしまいました)、巫女としての力を要する場面では麗蘭が必要になります。そして黒神を倒せる(殺せる)のも、神巫女である麗蘭のみなので、魁斗だけでは戦えないという設定にしています。二人で一つ、的な関係です。オスカル様とアンドレ的な。

                    蘭麗→魁斗、蘢→蘭麗の片思いや、樹莉→荐夕の歪愛と、対比的に描いているのも一つの狙いです。

                    …魁斗はことあるごとに麗蘭を守りたいと思っているようですがね。

                    【各話解説(ネタバレ有)】「偽王の骸」第二十四話

                    2017.01.25 Wednesday

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                      ■第二十四話「純なる涙」

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                      確か10月くらいに書いていた話なのですが、書きながらすごーく気分が沈んでいった部分だったと記憶しています(/_;)

                      いくつか表現にこめた狙いがありますので、思いつくままに書きます。

                       

                      ●この話で樹莉がとる行動のきっかけは、21話「妄執」で瑠璃に投げかけられた言葉です。

                      瑠璃の言葉で、復活した荐夕(?)に愛されていないと自覚させられた樹莉は、「じゃあどうやったら愛してもらえるの?」と瑠璃に問い、瑠璃が「自分で答えを見付けろ」というのですが、その答えとなるのが今回の行動です。

                      「貴方の心に留めてもらうために、私は貴方のために犠牲になるわ」という心理です。

                      普通の心理状態なら、ここまで極端な行動を取れないと思うのですが、書かれている通り、樹莉は極限状態まで来てます。麗蘭の読み通りで、一連の悪事にはすべて罪悪感を持ちながらも自制できずにやらかしてしまった状況です。自分では「死ななきゃ止まらない」というところまで追いつめられていたのでしょう。

                      この行動が、のちのち瑠璃の選択にも影響してきますので、重要ポイントです。

                       

                      ●樹莉が黒い剣(正体は次回出てきますが、前作から読んでいる方はもうお分かりですね?)を呼び出した時、魁斗は彼女の行動をいち早く読みますが、かつて自分を想いすぎた余り命を投げ出した紅燐を見ていたからこそ、一目で察したのです。たぶん、樹莉の目に紅燐と通じるものがあったんだと思います。細かい表現ではありますが、そういう意図から魁斗に先に気付かせています。

                       

                      ●樹莉に「そなたと私は同じ」と言い切る麗蘭についてですが、確かに樹莉からすれば「貴女に私の何がわかるの?」という心境ですよね。

                      麗蘭のような恵まれた輝いてる女の子って、たまにとんでもない「知ったような口をきく」ことがありますよね。

                      本人からすれば、「自分も魁斗が好き、樹莉も荐夕が好き」という意味で同じと言っているだけであり、だからこそ純粋に救いたい気持ちでいっぱいなのですが、

                      実際には両想いと片想いですし、ここにくるまでに樹莉はどん底まで落ちているわけです。年齢はさほど変わりませんが、いろんな男と遊んで(そのたびに自分を傷つけて)男女関係のいろんな汚さを見てしまっている樹莉の気持ちなんて、初心な麗蘭には理解できるはずもないのです。

                      ゆえに樹莉ははじめ反発するのですが、麗蘭がなんの悪気もなくまっすぐな気持ちでそう言っていることもわかっている。そして、以前の自分と近いものを感じている。

                      だから「貴女みたいに素直でまっすぐな人は嫌いじゃない」と言っているのです。樹莉は狂いかけてますがやっぱり大人で、本当は気持ちの優しい女の子なのです。そういう部分を表したくて入れた表現でした。

                       

                      ●最後の方、麗蘭が思い出しかけた「記憶」について。前作で前世の記憶がよみがえるシーンがいくつかありましたが、これもその一つです。

                      ここででてきた「薄群青色の髪の美女」とその恋人が誰かは、シリーズ最大の秘密なので、最後まで秘密です(*´ω`*)

                      今作のラストで、ラスボスが重大なネタバレをするあたりででてくるかもしれませんので、

                      「瑠璃の言葉がきっかけで樹莉が自殺(未遂?)し、それをみた麗蘭が前世の記憶を思い出す」という流れだけ覚えておいていただけるとありがたいです。