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▼友里危機一髪!燈雅くんが金竜をくいとめるシーンを描いてもらいました!
長いですが該当シーンの抜粋おば。
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柄の長い鳳嘴刀を片手に、此方を目掛けて一直線に走り来る。瞬く間に近付いたかと思えば反応する隙も与えず、竜の額に大刀の刃を突き刺した。
焦土を揺るがす地響のような竜鳴が轟き、広がってゆく。其の余りの大きさに、少女は思わず耳を塞いでぎゅっと目を瞑る。
剣の刺さったまま唸り続けている竜は空高く上昇し、苦しみの為か幾度も旋回していた。眼と眼の間からは真黒い血を流し、金の躯からは紅赤の瘴気が噴き出ている。暴れるうちに頭に刺さった剣が抜け、青年と少女から離れた所に真っ直ぐ落ちて来た。
暫くの間上空でのた打ち回った後、両手を上下に動かして這い上がり、竜は黒雲立ち込める天に向かい更なる高みへと消えて行く。不気味な鳴声も次第に遠ざかり、程無くして完全に聴こえなく為った。
少女を助けたのは、上物の外套を身に付けた褐色の肌を持つ青年だった。彼は落下した自分の刀の許まで行き、馬から下りて拾い上げた。
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燈雅くんのイケメンぶりに卒倒しました。
こんなにかっこよかったんだ(*ノωノ)主人公でいいじゃん…みたいな←
彼は歩くR15男と呼ばれる超モテ男なのですが、モテるのもわかりますな…この絵だけ見た方は、金色の螺旋の主人公は燈雅くんだと勘違いするに違いない。。
そして金竜がイメージドンピシャでこれもまた仰け反りました((+_+))
「醜くて怖い金色の竜」ってあいまいな感じで言ったらこちらを描いてくれてほげーって放心しました。
友里も男の子に見える女の子に描いてもらえてありがたいです(*ノωノ)
掲載箇所は下記のとおりです。
*小説家になろう「金色の螺旋」第九章8話
*pixiv「豊代さや氏作品一覧」
▼紅燐死す!?&青竜との邂逅シーンを描いてもらいました!
長いですが該当シーンの抜粋おば。
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久し振りに腕に抱く紅燐からは、微かだが桂花の香りがした。魁斗の知らぬところで彼女が纏った、異香であった。
黒神の気は忽然と消え失せ、紅燐の気も完全に無くなった。其れは彼女が『死んだ』ということを意味していたが、魁斗には如何にも信じられない。『命を奪われた』というのは明らかであったが、俄かには受け入れられるはずが無い。紅燐は魁斗にとって、今でも掛け替えのない女なのだ。
小刻みに震える両手で人形のような紅燐を起こし、胸元に耳を近付け心音を確認しようとする。其の時、魁斗の背を戦慄が駆け抜けた。
ぞっと総毛立つ感覚が全身を巡ってゆく。四肢が硬直し、振り返りたくても振り返れない。
――誰だ……誰の気だ?
涙で霞んだ両目を袖で擦り、地面に投げていた刀を握る。正体不明の『力』を感じた方向へ何とか向き直ると、見覚えの有る黒衣の大男が歩んで来ていた。
「おまえ……まさか」
先刻、紅燐が『其の姿』を取って現れた時とは、存在感がまるで違う。覆いで隠していない方の右目も、色彩と形は同じはずなのに、宿している眼光の質が異なる。人の形をしていながらも人ではない……しかし、確かに人であるという、度し難い、実に解し難い男。
「おまえが……青竜?」
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紅燐が魁斗の腕の中で死ぬことを望み、仮死状態となり、魁斗が絶望していると青竜が現れ…という場面。
久し振りに腕に抱く紅燐からは、微かだが桂花の香りがした。魁斗の知らぬところで彼女が纏った、異香であった。
この文が我ながら気に入っており、この付近の挿絵を描いてもらいたかったのです。
目を閉じた紅燐のうつくしいこと…(*ノωノ)
そして青竜のビジュアルってこんな感じだったんだー(●´ω`●)と。
メインキャラの多くは、私が描いたデザインをもとに挿絵を描いてもらっているのですが、
青竜は私の画力不足のため、こんな感じで!とお願いした記憶があります(*ノωノ)。
見せてもらった時自分の想像してたビジュアルと一致してたのでびっくらこきました(*ノωノ)
みなさまご存知の通り、紅燐は死んでおらず、黒神にいいように使われた挙げ句廃人になってしまい、
珠帝の遺言によって燈雅に保護されました。
その続きをどこかで書きたいな〜とは思っているのですが、いつになるやら。
彼女や珠帝、青竜との絆を描いた外伝的なものにも挑戦してみたいですね。
掲載箇所は下記のとおりです。
*小説家になろう「金色の螺旋」第八章7話
*pixiv「豊代さや氏作品一覧」
うへへへ標題の通りです。
み、みんながカラーになってますよ!!!!!(*ノωノ)
この麗蘭の美少女っぷり(/ω\)
描いてくれたのはいうまでもなく豊代氏です。
カラーもうつくしい(●´ω`●)
同人誌の上巻はこちらのイラストを表紙にして、
5/6文フリ東京で頒布です!!
特設サイトも作っていますので、ご興味のある方はぜひ。
*pixiv「豊代さや氏作品一覧」
関係ないですが、羽生くんの演技、萌えました(*ノωノ)
以前作曲していただいたイメージ曲を使わせてもらい、新宣伝動画を作成しました。
個人的に気に入っている台詞を詰め込んであります。
どれがだれの台詞か、すべてわかってくださった方がいらっしゃいましたら、頭を床にこすりつけてお礼申し上げます。
いよいよ文庫化作業も大詰めです〜
特設サイトも作っていますので、ご興味のある方はぜひ。
▼蘢が蘭麗を救い出す再会シーンを描いてもらいました!
長いですが該当シーンの抜粋おば。
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感極まって言葉を失くし、非礼にも姫の尊顔に見入ってしまいそうに為るが、我に返り粛然と告げる。
「母君、恵帝陛下の勅命により、貴女をお迎えに参りました」
言いながら、血で汚れた自身の身形が酷いことに気付いて呆れてしまう。初めて姫に見えた際、己のみすぼらしさを恥じ悔しくて堪らず、身を立て名を揚げると誓ったものだったが、結局格好だけで言えばあの時とさして変わらぬではないか――と。
右手を胸に当て、もう一度深く頭を下げる。痛みと疲労で身体が震えるのを抑え付けて少しも動かず泰然とした蘢は、武の者としての美しさに輝いていた。
命を賭して己を救いに来てくれた立派な青年に、蘭麗は純粋なる敬意を表して右手を差し伸べる。
「大儀でした。蒼稀上校」
自身に向けられた姫からの慈愛と褒賞に、蘢は数瞬戸惑い反応に迷う。されど其の当惑を微塵にも見せず、蘭麗の小さな手を取り恭しげに口付けた。
「有り難き幸せにございます」
此の御手に、畏れ多くも今暫く触れていたい――そんな誘惑に駆られそうに為るも、我に返った蘢は姫の手を静かに離す。戦闘に依って血や埃に塗れた自分の手が、彼女を汚すのを恐れたのだ。
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私が中学生くらいの頃からずーーーーーっと書きたかった場面です。
書き終えたとき感無量でした。
とにかく蘢くんをかっこよく書くことに全身全霊で取り組みました。
彼も幼いころから何度もなんどもこの瞬間を夢見て、蘭麗の前に立ったらどんな振る舞いをするか、シミュレーションをしてたことでしょう。
第四章で子供の頃の蘢と蘭麗が出会う挿絵と、対になるような絵を描いてもらいました。
思い入れあるシーンの挿絵。初めて見たとき目頭が熱くなりましたよ。
蘭麗の着物の柄、手書きなんですぜ…(*ノωノ)!!
掲載箇所は下記のとおりです。
*小説家になろう「金色の螺旋」第十章18話
*pixiv「豊代さや氏作品一覧」
▼麗蘭が魁斗と一緒に金竜と戦うシーンを描いてもらいました!
長いですが該当シーンの抜粋おば。
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「麗蘭!」
恐ろしい竜の声を掻き消して、直ぐ傍で魁斗の声が聞こえた。
「奴の声に耳を貸すな。おまえの心を挫き、力を削ごうとしているんだ。俺の声を聞いていろ」
「か……魁斗」
魁斗は術を行っている麗蘭の直ぐ後ろに膝立ちし、傷付いた彼女の手を両手で包むようにして、自分も天陽を握った。
「……良く聞け。おまえは此のまま術を続けて、奴を抑えていてくれ。俺は其の隙に、奴を封じる」
「な……」
彼の声には迷いが無かった。麗蘭が反対する前に、強い語気で言い放つ。
「あの光鎖が壊れてしまえば、奴の動きを止めることは難しく為る。其の前に俺が封じる」
術が成功しなければ、麗蘭は金竜を斬る積もりでいた。しかし、予想外に力を消耗させられてしまった今、実際に戦えるかどうかは分からない。術を破られた途端、倒れて動けなく為るかもしれない。其れでも、魁斗の提案を呑むわけにはいかなかった。
「駄目だ……魁斗。おまえが代償を払う……必要など無い」
麗蘭は息を切らして苦しげに目を伏せながら、魁斗を止めようとする。彼女を落ち着かせるため、彼は何ともなさそうな顔をして、笑みさえ浮かべてみせる。
「心配するな。俺が何かを失うとしても一時的なことだ。いずれおまえが開光して、金竜を本当に倒すまで辛抱すれば良い。其れだけの話だ」
魁斗がそう言った時、麗蘭は気付いた。自身を捨てるなどという辛く悲しい決心を、彼が容易く口にしたことを。
――何故、そう平気な顔で言える?
考えても、麗蘭には分からなかった。分かりようもなかった。彼女は、魁斗という青年のことを未だ何も解せていないのだと、またも思い知らされた。
――おまえは私の心に触れ、私を知ろうとしてくれた。だが、私は……此のままおまえを行かせれば……
右手で剣を握って封術を持続させたまま、麗蘭は魁斗の腕を左手で捕まえた。彼の双眸を真っ直ぐに見て、熱を帯びた手できつく掴んでいた。
「行かせぬ。絶対に行かせぬぞ」
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金色の螺旋の山場の一つです。
とても気に入ってます。麗蘭は魁斗に支えられて恐怖に打ち勝とうとしますが、
同時に魁斗のことを何も知らないと気づき、衝撃を受けます。
ひと山乗り越え、魁斗と想いを通じ合わせた後、
神剣を受け継ぎ真の神巫女になる覚悟をする、という流れです。
魁斗が簡単に自分を犠牲にすると申し出た理由は、続編「偽王の骸」への伏線です。
大事な人を手に掛けた罪悪感が根本にある彼は、無意識に、半ば投げやりになっているのです。
金竜と戦う場面、執筆当時とても苦労して書いた記憶があります…
非常に達成感のある部分でした。
こちらの挿絵、麗蘭の顔もかわいくて好きなのですが、
魁斗くんがイケメン過ぎて初めて見たとき仰け反りました…(*ノωノ)
掲載箇所は下記のとおりです。
*小説家になろう「金色の螺旋」第九章14話
*pixiv「豊代さや氏作品一覧」