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なろうの活動報告にも載せた内容です。
金色の螺旋の同人誌化計画を進めつつ、次回連載予定の前世編を書いています。
私にしては珍しく、8割方プロットが出来ていて、後は書くだけ。麗蘭の前世である紗柄(さえ)の物語です。
金色の螺旋の読者様は、憶えておられる方もいらっしゃるかと思いますが、紗柄は麗蘭が神剣を継承する過程で出てきた先代神巫女です。麗蘭とは異なり、ダークヒロイン(?)という感じ。麗蘭の数倍強いですが性格がアレです。ひねくれです。
その紗柄と、瑠璃の前世である霞乃江が戦うお話になってます。
紗柄のお話を作ったのはかれこれ15年くらい前。当時から性格の荒っぽい、(男の助けを全く必要としない)強い女の子という設定でした。彼女が仕えているヘタレ王子の雪も昔からいたキャラですが、細かい話は考えていませんでした。決めていたのは紗柄と雪がツンデレヘタレのカップルで、霞乃江が鬼畜ということくらい。
今回の連載にあたり、プロットを書いてみたところ、偽王以上の暗い話になった気がします…登場人物がほとんど死ぬ……エログロR15……救い無い……(。・ω・。)
連載開始予定は全く未定(長くて1年後くらい?)ですが、短い話になると思います(というか、短くまとめたい)。
初稿から抜粋を少しだけ置いていこうと思います。お付き合いいただける方は、気長にお待ちくださいまし。
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天の僕(しもべ)でありながら、天命を拒んだ異端の乙女。
光焔(こうえん)の化身――紗柄。
翳すは聖剣、振るうは凶剣。妖しの獣を剿滅(そうめつ)す。
踏み締め進むは死屍累々、勇んで浴びるは血と毒の霧。
仙姿玉質(せんしぎょくしつ)、八面玲瓏(はちめんれいろう)。然(しか)れど異名は戦巫女。
罪業負いし彼(か)の女の、行くべき道は。
(前世編(タイトル未定)2話より)
↓↓↓↓↓↓↓以下はセリフ抜粋↓↓↓↓↓↓
「わたしは息一つ切れていない。手加減などしてくれるな、紗柄」
「剣の姫に、左様な無礼はいたしませぬ」
「私は生まれついての討伐士だ。呼吸するのと同じに妖どもを殺す。其れが生業だ」
「君はそうやって、自分の気持ちに折り合いを付けているんだね」
「分かったような口を利くな。雪のくせに」
「宿を捨てたおまえとは異なり、身を奉じる者も居る。今生を終えるまでに、未だ見ぬ主と会うのだと……凡て投じる者も居る」
「そなたを穢すには如何(どう)すれば良いか、長らく考えていた。髪一本に至るまで、残さず妖に喰わせるか。陵辱させ、其の純潔を奪いながら縊(くび)り殺すか」
「氷玉の花姫、死する際もお美しや――憎らしい程に」
「血に汚れた私には、光龍などと名乗る気も資格も無い。現に主だという天君も、私を見捨てて声すら掛けてくれぬではないか」
「邪龍さまは、私に凡てを教えてくれた。私が何者であり、求めるべきは何なのか。此の濁世で生きる術も、戦う術も。そして、女子の悦びも」