◆四章について語ります。
(ネタバレ含むので、注意!)
麗蘭たちの旅は余り進んでいない章なのですが、
本当に、思い入れのあるエピソードを盛り込んだ章です。
要素ごとにまとめてみます。
《メイン:蘢の想い》
蘢の壮絶な過去と、胸に秘めた想い。特に姫君との出会いの場面は、かなり前から決めていました。
貴公子然とした立ち居振る舞いや容姿からは意外な出自。よく歪まなかったな、という程酷い過去。いろんなギャップを持つキャラにしたいと思って考えていき、あんな設定になりました。
玉瑛は、確か後から足したキャラですが、號睡は10年くらい前からいるキャラです。蘢の親友・おさななじみという立ち位置。蘢とは正反対な容姿や性格で、二人並べると面白いなあと思いつつ出していました。
手の届かない、囚われの姫君を想い続けた蘢の行く末を、早く最後まで描きたいです。
《茗サイド》
珠玉の臣下達を考えるのは、骨が折れました。
官職はもちろん、珠玉に対するそれぞれの姿勢。彼女の(光龍を得ようとするがゆえの)暴走への懸念や、青竜への嫉妬……などなど。
古代中国の官職を調べてみたりして、勉強になりましたけどね。
《黒い神と瑠璃》
ついに登場した、例のあの人。
蘭麗を誘惑する者が必要で、この金色の螺旋では序章以外出すまいと決めていたあの人を出してしまったのですが……
少年の姿をしたあの人、という誰得な設定を、自分で勝手に楽しんでいました。
あとは瑠璃が、ここらへんから暴れていますね(笑)
ものすごく悪い女の子になっていますが……それは狙いどおり。
青竜との場面は、書いていてすごく楽しかったです。