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◇挿絵掲載◇「金色の螺旋」挿絵追加しました

 

ぐへへへへへへへへ(´◉◞౪◟◉)(´◉◞౪◟◉)(´◉◞౪◟◉)

 

瑠璃たんと黒いのです。

可愛すぎて昇天して転生しそうになりました。

 

真面目に解説すると、

「緑鷹を珠帝から奪え」という命令を黒神から受けておきながら、情が移ってなかなか完遂できていなかった瑠璃たん。

緑鷹様が死にたがっているのに気づいたものの、彼が蘢くんに殺されそうになっているのを見ていられず、黒神の言いつけを破って助けに行きます。

黒神よりも緑鷹への思いを優先させた自分が怖くなり、そして結局緑鷹を自ら殺めた傷が深すぎて、

どうしようもなくなって黒神に救いを求めに行く(=やっぱり自分は黒神に従うしかないし、そうするのが至福なのだと確かめに行く)場面です。

 

 

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 瑠璃が、神巫女としてではなく一人の女として黒神を欲していることを、彼が知らぬはずが無い。にも拘らず、此の残酷なる邪神は、献身的な美貌の下僕しもべを一度も抱こうとしなかった。其れどころか、欲望の欠片すら見せたことが無かった。
 こうして身体と身体をぴたりと付けて、愛欲に浮かされた物欲しげな眼差しで彼を見詰めてみても、生気の無い黒曜石の瞳は何の光も宿さない。低俗な妖や人間の男だけでなく、彼の異母弟おとうとである妖王をも誘惑する瑠璃の『女』を以てしても、彼を揺り動かすことは出来ない。
如何どうしたの、今日は妙に煽るねえ。あの男が死んだから、寂しいの?」
 心なしか愉快そうな黒神の言葉に、瑠璃は我に返る。そして、無意識とはいえ主に対し、あんな視線を向けてしまったことを酷く悔やんだ。

「申し訳ございません」
 何時の間にか主の首の後ろへ伸ばしていた両手を引くと、瑠璃は思わず俯いて目を逸らす。
「あの男が気に入っていたのだろう。珍しく君を悦ばせたから? 其れとも、君を愛していたから?」
「あの方のことは、何も」
 自分を試すかのような問い掛けに対し、瑠璃の口から漏れ出たのは『偽り』の答え。黒龍は其れを咎めようとはせず、彼女のしなやかな髪を、細い首筋を、長く形良い指で撫でた。
「君のそういう所が、とても好い。脆く弱い一面を引き出して遊ぶと、少しも退屈しない」
 痺れるような美しい声で耳打ちされると、瑠璃の肩が跳ねる。珠帝や青竜将軍を前にしても怯むこと無く、あの緑鷹をも虜にした瑠璃ですら、此の邪神の前では無力な少女同然。仕草一つ、言葉一つで自在に反応を操られてしまう。
「そんなに震えなくても良いよ。君は何時も通り、僕を満足させてくれたし……其れに、ねえ? あの男にだって、彼の望む死を与えてやったじゃない」
 黒神は、再び瑠璃に深く口付けた。身を駆け巡る快感と甘い蜜の如き囁きで、彼女の身体はまたも熱を帯びて力を失う。主の唇が離れると、瑠璃は糸を引く淫らな舌で続きをねだってみるものの、黒の君主は少しも顔色を変えない。
耀蕎ようきょう※の息子も、い顔でいていたねえ。首尾良く進んで、愉しくて仕方が無い」
 はっとした瑠璃は、小さく息を吐いた。気を紛らわせるために何か言葉を発そうとして、懸命に探してみる。
「茗の『朱雀』から、命まではお取りにならなかったとお見受けしましたが。其のお心は?」
「意図的に殺さなかった訳ではない。死んだって生きてたって、どっちでも良かったのさ。只、『半神半魔の男』の『憎しみ』を深めることが出来れば良かったんだよ」
 そう答えた主の微笑は、美しくも残酷で容赦が無い。彼と同様瑠璃もまた、普段なら人間の生死になどこだわりを持たないが、紅燐に対しては何かが違っていた。
 桂花の下で黒神と会うように、紅燐を誘ったのは、瑠璃。昊天君への狂おしい想いを秘めた切なげな姿は、瑠璃の心にも鮮明に残っていた。
――同情……なのだろうか。叶わぬ恋に身を焼き尽くされているのは、私も彼女も同じなのだから。
 僅かな間、瑠璃は黒神から目を逸らしていた。紅燐、そして緑鷹という、珠玉に仕えた者たちと出会い、それぞれの生き方や誇りに触れた日々を思い出し、滝川の流れのように過ぎ去ってゆくのを感じる。彼らに依って己の心が激しく騒ぎ、動かされた事実に恐れ慄く。
『あの男が気に入っていたのだろう。珍しく君を悦ばせたから? 其れとも、君を愛していたから?』
 先程の、主の問い掛けに対する本当の答えは『是』だった。
――私は確かに、彼のことを気にしていた。忘れたかったのかもしれぬ。此の方を想う無意味さを。
 瑠璃が至純の愛を捧げる目の前の男は、決して彼女には応えない。千五百年前から受け継がれてきた闇龍の魂が、彼女に告げているのだ。『黒神』は『瑠璃』を愛さない、と。
 報われることの無い思慕を抱き、苦しみ続ける瑠璃は、自分を心から愛して快楽を与えてくれる緑鷹に惹かれた。其れが、真実。真に愛しているのは緑鷹ではないが、特別な想いを寄せていたことは否定出来ない。瑠璃が最も恐ろしさを感じたのは、其の事実であった。
――もし、緑鷹さまの望みが死でなかったとしたら、私はあのように平然と……彼の命を貫けただろうか。
 黒神は、身を竦ませた瑠璃の白い額に労わるような接吻を施した。彼女の濡烏ぬれがらすの髪を弄びながら、眼を細めて言葉を紡ぎ出す。
「『君たち』が、愛おしくて堪らない。『だからこそ』奪いたく為る」
 自分の胸で震えている瑠璃に、邪神は『あの少女』の姿を重ねていた。今将に、己の運命を呪い始めているであろう、もう一人の『神の傀儡くぐつ』である巫女の姿を。
「おいで、麗蘭。僕に奪われる前に、一つでも多く……守ってごらん」

 

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頑張って色々描いてるシーンですが、いろいろ伏線というか核心にせまる台詞が多いです。

とくに赤字の黒いのの台詞。

中二病くさい台詞ですが、実は全然中二病じゃないんです。黒いのは本気なんです。

愛しているからこそ奪いたくなるのは、一見歪んでいるように見えて、その実歪んでないんです。言葉そのものの意味なんです。

そして、『君たち』が誰を指してるのかもポイントです。

真意は最終回辺りで明かされると思います。たぶん。

 

黒いの以外の男はどんどん落として喰い殺す瑠璃たんが、黒いのの前でだけは生娘みたいにウブになっちゃうのも、この場面の見所です。黒いのだからこそ、瑠璃たんが頑張っても絶対に落とせないのです。

そんなかわいくてけなげな瑠璃たんと、いけずな黒いのを、期待を裏切らない職人豊代氏がみごとに描いてくれました(●´ω`●)

 

瑠璃たんかわいすぎてひきのばしてポスターにして部屋の壁に飾りたいくらいです(*ノωノ)

 

 

掲載箇所は下記のとおりです。

*小説家になろう「金色の螺旋第八章13話

 

 

*pixiv「豊代さや氏作品一覧」

 

 

 

 

 

 

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