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【各話解説(ネタバレ有)】「偽王の骸」第三十一話

■第三十一話「***」(「黄昏の王子」)

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一連の事件に関する最終話です。

 

樹莉の執着に依って引き起こされた事件は、樹莉が執着を断ち切ることで終わらせられました。

荐夕と魁斗の戦いの途中、荐夕が少しだけ昔のように戻る部分がありますが、あれは荐夕に残されたわずかな優しさが発現したのだと思っています。かつて自分の意思で樹莉を襲えなかった(→前述の通り、あれは黒神の仕業です)のからわかるように、彼は根本的に優しいので悪にはなりきれないというイメージを表現しています。

 

樹莉が骸を燃やし、荐夕の魂があの世へ還ってゆくところでは、もとの良い兄に戻っています。結局荐夕を恐ろしい存在にしていたのは、樹莉の執心だったという流れです。

 

なお、「魁斗が倒れたら麗蘭と戦う」という荐夕の言葉に魁斗が焦ったのは、荐夕の言うとおりです。

単純に、魁斗が麗蘭を危険にさらしたくなかったのです。

三年前に魁斗が荐夕を殺してしまった際は、荐夕の「樹莉や豹貴も殺す」という言葉に激昂したからでした。少年時代から冷静な魁斗は、キレることが滅多に無かったのですが、兄弟姉妹のことになると頭に血が上ったわけです。

そんな魁斗の性質を知っている荐夕は、樹莉や豹貴(=家族)のこと以外でキレた魁斗を見て、成長したなあ…という感想を持ったのでしょう。

そして、そうやって魁斗を試しながら煽った荐夕は……やはり本当は、魁斗に終わらせてほしかったのかもしれませんね。この辺は読者の皆様に解釈をお任せしたいと思っています。

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