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【各話解説(ネタバレ有)】「偽王の骸」第二十九話

■第二十九話「二人の巫女」

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永遠のライバル、麗蘭と瑠璃が再会する場面です。

二人の再会については、本当は本編第三部(偽王の続編)で書くつもりでいたのですが、少し早めとなりました。

偽王の骸も終盤に差し掛かっている今回のお話は、続編の序章的位置付けとも言えるでしょう。

 

■再会
阿宋山で別れて以来の再会場面は、十年以上前に書いたものがありまして、今回もそれをベースにしています。

恋愛方面に目覚めたばかりの麗蘭は、女としての経験値が高い瑠璃に以前にも増して劣等感を抱いています。瑠璃が色んな男を誘惑しまくってるとか、そのへんの事情を知ってるわけではないのですが、場数を踏んでるであろうことは何となく感じ取っているんですね。
本文中にある通り、以前とは異なり、自分も開光して神巫女としての力量では追いついているので気圧されてはいません。が、武力以外での面で引け目を感じている部分はありそうです。

なお昔の設定では、麗蘭と魁斗の仲がもっと進んでから会わせる予定でしたので、瑠璃に対する麗蘭の心境が少し違います。そのもう一歩進んだ段階の心情は、次の機会に描写しようと思います。

 

 

■麗蘭→瑠璃への望み
麗蘭は瑠璃と決別してからも、心のどこかではいつか分かり合えると思っています。あくまでも黒神のせいで、敵対しなければならないのだと。そこで罪悪感はないのかという質問をするのですが、瑠璃にこう答えられます。

 

「邪であれ悪であれ、構わぬわ。あの方のお望みとあらば、善悪の別になど何の拘りも無い」

 

ここのセリフで、それまでの瑠璃の態度(樹莉に起きた悲劇を微笑みながら語る)と相まって、麗蘭の希望が砕かれてしまいます。瑠璃はやはり、悪なのではないかと。

そしてこのセリフは、とても迷った一言でもありました。「私は(黒龍様のなさりようを)評価できる立場ではない」という主旨のセリフでも良かったのですが、黒神へ傾倒しているのがより表現できる方がいいと思い、採用したものを選びました。

この辺りについては、瑠璃が主役級となる続編で掘り下げていきたいと思っています。

 

 

 

この二十九話は、瑠璃→麗蘭の他、瑠璃→樹莉についても色々要素を隠しているのですが、今は言わずにおきます。金色や荒国での瑠璃と黒神のやりとり(案外数話しかない)にもヒントがあります。過去に書かれてきたこと、およびこの先の展開をお読みいただきこの二十九話に戻ってきてもらえれば、何か見えるものがあるかもしれません。

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