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【各話解説(ネタバレ有)】「偽王の骸」第十二話

■第十二話「報復」

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作者も待ってた瑠璃たん回です。書いたのは大分前。

今作では黒神&瑠璃を極力登場させないというマイルールのもと書いているのですが、十話をこえて我慢できなくなり瑠璃たんを出しました。

結果、出してよかったと思える意味のある話にすることができました。前作からの読者の方は、タイトル「報復」にご注目いただければ幸いです。

 

〇燈雅の現在

珠帝の後を継いだ燈雅は、仮即位式を終えて皇帝陛下になっております。

もともと忙しい人だったのですが、さらに忙しい毎日を送っているようです。言及していませんが、右腕の丞相(紫暗)が有能なので、多少楽していると思います。

皇太子時代からの側室十二人に紅燐を迎え、十三人の奥さんのもとへローテーションで通う毎日。一ヶ月を30日とすると、単純計算で一人月2+4日くらい余ります。余った4日は一人の時間にあて、別の女の子をあさったりしています。今回の話では、その4日のうち1日を瑠璃たんと過ごしていることが判明していますね。

……日中忙しい割には夜も異常に元気なようです。

 

〇燈雅と瑠璃たんの関係

緑鷹様と充実した(疑似)カップル関係にあった瑠璃たんは、自分でその関係を壊したことにより、(心身共に)寂しい日々を送っていました。代わりになるような男を探しており、何となく緑鷹に似ているところのある燈雅に目を付けます。圭惺平原で初めて燈雅を誘惑したときはまさかの失敗に終わったのですが(「金色の螺旋」9章「誘惑」参照)、珠帝亡き後もめげずに誘惑していました。

頭のいい燈雅は瑠璃たんの危険性を一発で見抜き、最初はねのけたのですが、やがて考えが変わります。珠帝や緑鷹など、尊敬していた人々を破滅させた瑠璃たんに自分が勝てるのかどうか、試したくなったのです。決して誘いに屈したわけではないのです(たぶん)。

彼は瑠璃たんと黒神に(珠帝と緑鷹様を奪われたことに関し)恨みを持っていたので、なんとか仕返ししたいとも思っていました。瑠璃たんと寝るたびに瑠璃たんの秘密を暴いていき、心の底に秘めた孤独を見抜きます。誰と寝ても満たされることのない「飢え」とか「渇き」とか、そういうものです。

瑠璃たんは、緑鷹様が与えてくれた「愛」を燈雅にも求めますが、瑠璃たんを憎んでいる燈雅は愛してなんかやりません。瑠璃たんが美しいので最初は心が揺らぎそうになるのですが、彼も他にたくさん側室がいて一ヶ月に1度しか相手をしてやれない制約があるのと、根本に復讐心があるので耐え抜きます。そして、酷い一言(「私に身を差し出すことで、自ら壊して二度と手に出来なく為ったものを埋めているのではないですか」)を浴びせるのです。

これこそが、燈雅なりの瑠璃たんへの「報復」なのです。今後も身体だけの関係は続きます。燈雅くんからすれば、ほぼ都合のいい女状態ですな。

 

結局瑠璃たんは、珠帝の言葉通り、「自分を愛してくれる男を自分で食い殺さなければならない」可哀想な子なのですね。

 

ちなみにこの話、今後の「偽王」の物語の伏線になります。

「飢え」「渇き」がキーワードです。

 

〇燈雅→麗蘭

燈雅は麗蘭に興味を持っています。

忙しい時期に、何も聖安まで出向かなくてもいい(紫暗を派遣すれば済む話)のですが、麗蘭に会いたいがために自ら動きます。

ばっちり事件に巻き込まれている麗蘭と無事会えるかどうかは、まだ秘密です。

 

 

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