10/27(木)に、予告通り連載開始しました。
今作については、印象に残る話は後書きというか執筆中に考えてたことを備忘として書き残しておこうと思います。
ネタバレありですので、未読の方は先にお読みになられることをお勧めします。
まずは序章・第一話。
■序章「冥闇情炎」
どの連載においても、私は大抵序章を書きます。導入編のような位置づけで、この物語はこんな雰囲気で、こんな世界観でいきますよ、という提示をします。
前作金色の螺旋の時は、「紫黒暗香」というサブタイトルで、黒神と珠帝がやりとりしている妖しいシーンでした。あの序章に、「欲しいものは何を犠牲にしても手に入れる」という珠帝のポリシーを入れ込んでおきました。最後まで読んだ後に読み返してもらうと違った味が出るような、そんな序章になっていたかと思います。
今回の序章でも、物語のカギとなる人物が妖しい発言をしています。今作は主にこんな感じの雰囲気になるでしょう、という予告です。キーワードは「恋情、怨嗟、陶酔、哀惜」です。
サブタイトルは「冥府の闇に堕ちた者へ抱く情炎」、みたいなイメージです。ここでの情炎は、ほぼ辞書的な意味で激しく燃える欲情(主に肉体的、性欲的なもの)を表しています。
■第一話「巫女の光燿」
今から一年くらい前に書いた回…だと思います。大分経ってます。
第一話ですので、金色を読んでいない方のためにも、主人公の紹介をしなければなりません。最大レベルに麗蘭がかっこよく見えるシチュエーションを考えました。また、前作で「開光」してパワーアップした彼女の闘いをしっかり書こうと努めました。対・妖さんについては、ほとんどチート級の強さになっています。
牛鬼のチョイスは、ネットで調べて強そうな妖怪を選びました。ググるとキモかわいい画像が出てきます。
兵を率いて凱旋するシーンは、前作で初めて都を訪れた麗蘭が蘢と出会った場面を彷彿とさせるもの。前作読者の方には懐かしさを感じてもらいたいな〜と思うところです。美しい公主として、麗蘭が民にも受け入れられ始めていることを示すものでもありました。